竹葉亭は様々な文化人とお付き合いしてきました。
東京竹葉亭の店内でも季節ごとに掛け軸など変えてお客様に楽しんで頂いております。
独自の審美眼で美と食を追求し、書、篆刻、陶芸など多くの作品を残した北大路魯山人。
若き日の北大路魯山人は竹葉亭の気風を愛し、折に触れ訪れたといいます。
魯山人は星岡茶寮と並行して、北鎌倉の広大な自宅の敷地に、星岡窯(せいこうよう)を築いて作陶に励みました。
魯山人は竹葉亭を訪れる折には、おみやげとしてその作品を持ってきていたようです。
本家竹葉亭の流れを汲む東京竹葉亭にも魯山人が篆刻した扁額や数々の「器」が残っております。
三重の豪商の家に産まれた川喜田半泥子。
百五銀行の頭取を務める傍、趣味の作陶に没頭し、抹茶茶碗を中心にユニークな作品を残しました。
川喜田半泥子は竹葉亭にもたびたび訪れたといいます。
また、その食事の風景を自ら書にしたものが扁額として残っています。
また川喜田半泥子が作陶の場としていた廣永窯の器を弊店は四季折々の料理を盛る器として使っております。
関西に竹葉亭が進出するきっかけとなった竹葉亭三代目別府哲二郎は
古美術の収集家としても有名で多くの作家達が竹葉亭を訪れました。
作家達の中には備前焼の藤原啓、益子焼の浜田庄司、イギリス人陶芸家のバーナード・リーチなどがおり、
今でも東京竹葉亭ではそれらの器を大事に所蔵しております。